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補聴器の種類をご覧ください
難聴の程度、お耳の形状などでご利用に不向きなケースがあります
1. 補聴器の選び方
補聴器は、「会話の声がはっきり聴きりにくい」「まわりの音が聴こえない」という状態になったときに、声や音の聴き取りを改善するために使用する管理医療機器です。似た機能の装置に後述する「集音器」がありますが、両者は明確に異なります。
どの程度聴こえが悪くなったら補聴器を使うかについては、年齢や職業により異なります。一般的には、周囲の人との会話で相手の話を聞き返すことが多くなったり、家族や友人から「聴こえが悪くない?」と言われたりしたら、補聴器の使用を検討してみてください。補聴器で得られる効果については個人差がありますが、事前に聞こえの検査を行い、実際に補聴器を装用し、試聴してみれば効果と必要性が判断できます。
難聴は視力の低下と異なり自分では気づきにくい病気です。そして、聞こえにくさを放置していると、人との会話が噛み合わず疎外感を味わったり、日常生活にも支障をきたしたりして、うつや認知症のリスクが高まることもわかってきました。
現在、日本人の平均寿命はおおよそ男性81歳、女性88歳です。これに対し、健康寿命は男性約73歳、女性約75歳で、健康寿命と平均寿命の間には男性で8年、女性で12年以上の隔たりがあります。
補聴器で聴こえを保つことで、会話を弾ませ、いきいきとした生活を営んで、心身ともに健康長寿を目指していきましょう。「高い音が聞こえにくい」、「右耳の方が聞こえにくい」など、聴力の状態には個人差があります。自分の聴力を知ることは、補聴器を使いこなすために大切です。

2. 聞こえの程度による選択
必ず医療機関を受診し、正確な検査と診断をもとに信頼できる補聴器専門店で選びましょう聴力の測定は補聴器店でも行えますが、知識・技術不足の店で購入してトラブルが生じているケースもあります。必ず専門医のもとで検査・診断を受け、信頼できる補聴器専門店を選んで購入しましょう。
デジタル化が進んだおかげで、近年の補聴器には、その人の聴力に合わせて聞き取りにくい小さい音を増幅する「利得調整」機能、大きすぎる音の増幅を抑制する「圧縮」機能、周波数のバランスを調整する「音質調整」機能などが備わっています。
3. 使用目的による選択
例えば、お仕事で会議や打ち合わせが多い方と、家の中でゆっくり過ごすことが多い方では、音の環境が違います。それぞれの環境とライフスタイルに合った補聴器を選ぶ必要があります。
使いたい環境や場面、聞こえについて困っていることなどがあればお伝えください。
かければすぐに見えるようになるメガネと違い、補聴器はつければすぐに聞こえるようになるわけではありません。「難聴」の脳は音の刺激が少ないことに慣れてしまっているため、補聴器で聞き取りに必要な音量の音が伝わると、「うるさい!」「余計な音だ!」と感じてしまうのです。そこで、最初は一日中つけていられるくらいの音量から始め、徐々に聞き取りに必要な音量でも聞き続けられる脳に変化させるための聞こえのトレーニングが必要です。
ここで、非常に大切なのが、「適切に調整された補聴器」でトレーニングを行うこと。たとえ、聴力検査の結果が同じでも、補聴器をつけた状態での「聞こえ」は一人ひとり違います。ですから、補聴器をつけた状態での聞こえ方に応じて、さらなる調整を加える必要があります。調整が不十分である場合は、思うような効果が出ないこともありえますので、補聴器のトレーニングを始める際には、必ず信頼できる補聴器相談医に相談しましょう。
4. 言語聴覚士との連携
年齢を重ねると、「最近、聞き返すことが増えた」「テレビの音が大きいと言われる」など、“聞こえ”に関するお悩みが増えてきます。聞こえに不安を感じたらまずは耳鼻咽喉科(耳鼻科)での診察を受けて正確な検査と診断のもと、補聴器の必要性や種類を判断しましょう。 そして、聞こえをより良くするためには言語聴覚士(ST)という“聞こえのリハビリ”の専門家の支援が重要です。耳鼻科医と言語聴覚士が連携することで、より生活に合った聞こえのサポートが可能になります。
当院では言語聴覚士が「聞こえ」の問題に対して聴覚評価や補聴器の調整、聴覚リハビリテーションを専門的に行う補聴器外来を実施しております。補聴器と聞くと「値段が高い」「雑音が入って綺麗に聞こえない」などネガティブなイメージが強いと思いますが、聞こえが悪くて日常生活で困る場面が少なからずあるのであれば補聴器をしてみて、そこがどう変化するかという視点で試すことも補聴器の効果を知る良いきっかけになると思います。
当院の言語聴覚士は、特定の製品やサービスの販売を目的とせず、患者様の立場に立って、医学的かつ公平な視点からお話を伺います。必要に応じて、医師とも連携しながら、最適な選択肢をご提案します。
5. お値段のこと
補聴器の価格は、機能や形状などによって様々です。一般的に、価格の高い補聴器は、多くの機能が搭載されていますが、「高価であれば、どなたにでもあう」というわけではありません。聴力に合うもの、使う環境に合うもの、必要な機能が備わっているものを選びましょう。補聴器販売店では、聴力や使用環境、使い勝手などに合わせながら、ご予算に応じた補聴器をお選びします。補聴器外来で補聴器を購入する場合、基本的には病院からの購入ではなく、補聴器外来に出入りする業者(販売店)からの購入となります。
補聴器は購入して終わりではなく、購入後のメンテナンスも重要です。そこで、購入後のメンテナンスはどこで行うのかも必ず確認するようにしましょう。
メンテナンスを病院で行う場合は、補聴器外来が開かれている日(業者が来院している日)に受診する必要があります。購入した販売店でメンテナンスを行う場合は、営業日であれば基本的にいつでも対応してもらえますが、通いやすい場所にお店があるかどうかは事前に確認しておくと良いでしょう。
補聴器外来の場合、選択する補聴器のメーカーは限定されてしまうケースもあります。音質等にご自身で納得できない場合は、必ずしも購入の義務はありませんので、遠慮なく医師や言語聴覚士に相談してみましょう。
なお、店頭へ来店しての購入とは異なり、補聴器外来での補聴器購入の多くの場合は、業者の訪問販売にあたるため、クーリングオフの対象となる可能性があります。
※販売形式によっては対象にならない可能性もありますのでスタッフにご確認ください。









