アレルギー性鼻炎のレーザー治療

鼻の粘膜にレーザーをあてることによって、お鼻の粘膜をアレルギーがおこりにくい状態にしようという治療です。効果の持続は個人差がありますが2~5年程度が期待されます。手術後1、2ヶ月後くらいから症状に改善が自覚できる事が多いです。

高い効果があった方では薬の服用が必要ない状態が維持できます。特に鼻づまりにお困りの方には効果的です。治療には健康保険が利用できます。料金は健康保険の種類によって違いますがアレルギー性鼻炎の診断が不確定な場合は、血液検査を手術前に実施しますので¥6,000程度
手術当日の費用が¥9,500程度です。手術時間は麻酔が20分程度、手術時間が20分程度です。

1)一年中アレルギー症状がある方。

2)花粉症(スギ、ヒノキ、イネ科、キク科など)の症状が激しい方。

4)アレルギー治療薬を服用をしても、アレルギー症状が改善しない場合や、副作用tとして眠気が強い方。

5)アレルギー治療薬の副作用(眠気・口の渇きなど)を避けるために薬の服用を控えている方。

*いずれにしても、確かにアレルギー性鼻炎であることを確認した上での治療になります。

副作用は殆どありませんが、治療後1~2週間ほどかえってお鼻の調子が悪くなります。これはお鼻にレーザーを当てた事に伴う反応で避けて通れません。しばらくはお鼻が詰まったり、かさぶたがついたり、少量の出血があったりします。

効果が不十分である場合は、繰り返す事で効果が得られる場合があります。

お鼻の処置を嫌がる子供さんには向きません。中学生以上が対象ですがお鼻の処置に恐怖感を持たれる方には不向きですのでお薬の治療をお勧めします。妊娠中の患者さんにも可能です。手術中の痛みは殆どありません。

最初にお鼻の中に麻酔薬のスプレーを行います。さらに麻酔薬の液を浸した細長いガーゼを2、3枚お鼻の中に入れ20分ほど待ちます。十分麻酔が効いている事を確認してレーザー照射を始めます。特別の理由がなければ1日で両鼻の治療を行います。治療後はすぐに帰宅可能です。お仕事も出来ます。

治療直後もしばらくはお薬の服用が必要です。

治療効果はアレルギー性鼻炎の主症状「くしゃみ」、「はなみず」、「はなづまり」全てに対して有効です。効果の程度は各患者様の重症度や生活環境にもよりますが、より重症な方ほど「よくなった」と感じていただけるのではないかと思います。

 レーザー治療はお鼻の粘膜に浅い火傷を作る治療になります。そのため、治療直後1〜2週間程度は火傷に伴う炎症が起こります。程度は個人差がありますが、お鼻が詰まったり、分泌物が増えたり、痛みや出血を伴うことがあります。その期間を過ぎるとアレルギー症状の改善を実感できるようになると思います。
 もう一つの欠点は治療効果が数年で弱まることです。人の体は良かれ悪しかれ基の状態に戻ろうとする傾向があります。
治療効果の持続に関してはこちらをご参照ください