クリニックの待合室には、生け花を飾っています。開院以来ですからもう20年以上になります。毎週更新しています。

この写真は今年最初の生け花です。

よーく見ると今年の干支のトラがいます。「ティガー」です。「くまのプーさん」の物語に登場する、しっぽでピョンピョンはねる陽気なトラのぬいぐるみです。可愛いです。

年末に映画「プーと大人になった僕」をビデオで観ました。大人になり、戦争を経験し、結婚し、子供もでき、仕事に苦悩するクリストファーロビンが、プーさんの存在から長く離れた後に再会するストーリーです。

以前、「移行対象への執着と卒業」について書かれた「ぬいぐるみの心理学 日本小児維持出版社刊」という本を読みました。私の子供がまだ2歳の頃読んだ本です。プーさんとクリストファーロビンの関係を題材に取り入れた本です。井原 成男という心理学の先生が書かれたもので、少し専門性が高い内容ですが、興味深い本です。

*「移行対象」とは、クリストファーロビンにとっての「プーさん」であり、スヌーピーに出てくる、ライナスの「毛布」です。お子さんがぬいぐるみを離さない、汚れたタオルを持ち歩く、など。このような子どもたちの行動がどのような心理で行われ、さらに離れてゆくのかを考察しています。ちなみに、うちの娘にとっては「ガーゼのハンカチ」でした。

ご興味のあるお父さん、お母さんは参考にされてはいかがでしょうか。

色々思いが巡る新春の生け花でした。

生け花はずっと「フラワーアクロスさん」にお願いしています。