アデノイド増殖症
【アデノイド増殖症とは】
アデノイドはのどちんこの陰にある扁桃線の仲間の臓器です。通常はお口を覗いても見ることはできません。奥地に侵入する細菌やウイルスを防御する役割を果たしています。
2、3歳ごろから大きくなり始め、7歳ごろに最も大きくなり、その後はだんだん小さくなってゆきます。大きさによってはさまざまな症状の現れ、アデノイド増殖症と呼ばれます。
年齢と扁桃組織の大きさの変化
【症状】
- 鼻づまり(お鼻の炎症がないのにつまる)
- いびき(睡眠時無呼吸症候群の合併)
- 口呼吸(アデノイド顔貌、かみ合わせの障害)
- 難治性滲出性中耳炎
- アデノイド顔貌:口呼吸に伴い、上の前歯は前に出て下あごが後退するため、下あごが小さく見えます。アデノイドの手術により改善が期待できます。
【治療の方法】
年齢とともに小さくなるので、発見された年齢と症状によって治療方法を判断します。症状が軽く年齢的に小さくなって症状が緩和できると判断した場合は積極的な治療はしませんが、症状の強い場合にはアデノイド切除術を行います。手術は全身麻酔で口のなかから行うので、外から傷が見えることはありません。
扁桃肥大がある場合は同時に扁桃摘出術を行う場合もよくあります。
必要に応じて鼓膜チュービングも併せて行うこともできます。
通常全身麻酔で行います。入院が必要です。