伝染性紅斑(リンゴ病)
【症状】
発熱とともに、お顔、特に両側のほっぺたにくっきりとした発赤が急に出現します。つづいて手足にもレース模様のような発赤が出現します(写真)。両頬がリンゴのように赤くなることから、「リンゴ病」と呼ばれることもあります。これらの発疹は1 週間前後で消失しますが、発赤が消えた後さらに日光照射、外傷などによって再度出現することもあります。発疹の他に発熱、関節痛、咽頭痛、鼻症状、胃腸症状、粘膜疹、リンパ節腫脹、関節炎を合併することもあります。予後は通常、良好である。発疹 が現れたタイミングでは、すでにウイルス の排泄はほとんどなくなっていて、感染力はほぼ消失しています。一度かかれば、再感染はあ りません。
【潜伏期間】4~20日
【感染経路】飛沫感染、接触感染
【治療】特効薬はなく、特別な治療方法はありません。熱が下がって元気になるのを待ってください。
【予防】
ウイルスの感染は、特徴的な症状(お顔の発疹など)が出現するよりも1週間以上前であるため、隔離による伝播予防も困難である。妊婦中のおかあさんは原因不明の発熱をしている子どもさんとの接触すべきではありませんが、小児ではウイルス排泄の時期に何も症状がないため治療は行われません。ですから、妊婦への感染予防が困難な疾患でもあります。もし、妊娠中に伝染性紅斑のお子さんに接触した可能性が否定できない場合は、産婦人科の先生にご相談ください。
【登校(園)基準】症状が回復した後