ヘルパンギーナ
【症状】
発熱と口の中に水ぶくれがたくさん出来、その後に白っぽくて丸い口内炎がたくさんできます。のどちんこの周辺、ベロ、歯茎などにもできます。急性のウイルス性咽頭炎で、乳幼児を中心に夏場に流行する。急に発熱しすごく喉を痛がります。発熱は3 ~4 日続きます。熱が下がっても口内炎はしばらく残ります。でも段々楽になって元気が出てきます。口内炎はすごく痛いので、ゴックンするだけで涙が出ます。自分のヨダレもゴックンしたくないのでヨダレがダラダラ出ます。このヨダレの中に悪さをするウイルスが潜んでいますので要注意です。飲んだり食べたりしたがらないので脱水症に注意が必要です。唇が潤っているか、オムツを替える回数が減っていないかなどを注意して観察してください。
まれに髄膜炎、心臓病などの合併もあります。手足口病(手や足にも水疱疹、発疹がある)、アフタ性口内炎(発熱を伴わない)などがあります。
【潜伏期間】3~6日
【感染経路】経口感染、飛沫感染
【治療】
専用の治療薬はなく、対症療法を行います。発熱にはアセトアミノフェン(カロナール、アンヒバ坐薬)などを用います。なるべく喉ごしの良い食品を選んで食べさせてください。プリン、お豆腐などがいいと思います。短めにした薄味のソーメンもいいと思います。アイスを食べれるようなら、カップのものを少し溶かしてあげてみてください。
【予防】
手足口病には有効なワクチンはありません。口内炎や四肢の発疹が治った後も、便からウイルスが排泄されることがあります。また、感染しても症状が現れずにウイルスを排泄している場合がありますので注意が必要です。
感染対策は、手洗いをしっかりとすることと、特に排泄物を処理した後の手洗いが重要です。手洗いは流水と石けんで十分に行ってください。また、タオルの共用しないで下さい。
【登校(園)基準】症状が回復した後