乳幼児のお鼻の吸い方
お子さんの鼻水について困っていませんか?
【鼻吸い器について】
お子さんの鼻水を吸引してあげることはとても大切なことです。まだお鼻がかめないお子さんが、フガフガお鼻を鳴らして苦しそうにしていることはありませんか? そんな時はぜひお鼻を吸ってあげて下さい。
以前は親が直接お口で吸ってあげていたようですが、鼻水の中にも感染しやすいウイルスや細菌が含まれている場合がありますのでお勧めできません。鼻吸い器を利用されると良いと思います。
市販されている鼻吸い器にもいろいろあり選択に悩みます。ネットで調べて、コメントを見て選ばれるお母さんも多いと思います。
いちはら耳鼻咽喉科クリニックでは、ホースで吸い上げるタイプをお勧めしています。上の図のタイプです。
スポイトタイプはお勧めしません。
ホースタイプをお勧めする理由としては。
1.吸いやすい 2.力の加減がしやすい 3.お子様の動きに合わせやすい
などがあります。吸った鼻水がお口に入ってしまわないように途中で鼻水受けの容器が付いたものものや、電動式のものもあります。当院では電動でないものをお勧めしています。
【鼻吸い器の使い方】
ホースタイプの鼻吸い器の使い方にはいくつかコツがあります。
1.一気に吸わずに小刻みに吸う。
チュッチュッチュと吸ってください。お母さんも細かく呼吸してください。一息で吸おうとするとお母さんの方が苦しくなってしまいます。うまくいくとホースの中に鼻汁がズッズッズッと上がってきます。
2.お鼻を吸いやすいタイミングがある
・泣いた後:泣いた時には涙がお鼻の中に流れ込みます、半分固まりかけた鼻汁も柔らかくな
り、吸いやすくなります。
・お風呂の時:湿度が高いと吸いやすくなります。電動のものは危険ですので、お風呂には持
ち込まないでください。
3.詰まっている方から吸ってあげてください
詰まっている方の見分け方は、カレーのスプーンをお子さんのお鼻の下にかざして見てください。鼻息の水蒸気が出たり消えたりするのが分かります。水蒸気の出方が少ない方が詰まっているお鼻です。