鼓室形成術1型
慢性中耳炎(鼓膜に穴が空いている疾患です)に対して実施する手術治療です。
聴力の改善、反復する感染を阻止するために行います。日帰りで行っています。手術時間は30分から1時間くらいです。
比較的鼓膜穿孔が大きい方、鼓膜穿孔閉鎖術で穿孔が閉鎖に至らなかった場合などには鼓室形成1型を行なっています。
局所麻酔で帰り手術で行なっています。耳の後を3cmくらい切開して皮下結合組織や側頭筋筋膜を採取して鼓膜を塞ぐ材料にします。採取した組織を鼓膜の中耳側にヒトの血液から作成されているフィブリン糊で接着する方法を行なっています。
以下は大雑把な手術内容です
中くらいの鼓膜穿孔(鼓膜の孔)があります。
耳の後ろを2、3cm切開して皮下組織を採取します。
鼓膜の再生を促すために、穿孔周囲を一周取り除きます。
鼓膜の孔から、耳の後ろから採取した組織を挿入します。
挿入した組織を少し引き戻します。
鼓膜の孔と挿入した組織の継ぎ目にフィブリン糊を垂らします。
出来上がりです。