佐賀県佐賀市のいちはら耳鼻咽喉科クリニックです。 新生児からご高齢の方まで、全ての年齢の患者様を対象にしています。1.的確な診断と治療 2.十分な説明 3.受診しやすい環境 4.子どもを怖がらせない を理念として診療にあたっています。アレルギー性鼻炎のレーザー治療、睡眠時無呼吸症候群の治療にも力を入れています。

急性中耳炎

急性中耳炎

【急性中耳炎とは】

急性中耳炎とは鼓膜の奥にある中耳の粘膜の感染症です。症状は先行する風邪症状から発熱、耳の痛みが出てくるパターンが代表的ですが、「不機嫌さ」、「耳触り」など軽微な症状しかない場合もありますし、先行する風邪症状がない場合もあり注意が必要です。

図のように中耳と鼻、のどは「耳管」という管でつながっています。鼻、のどについた風邪のばい菌が、耳管を通って中耳に入ってきて炎症を起こします。炎症が進行すると中耳に膿がたまり始めます。膿の量が増えると鼓膜が破れて膿汁(耳だれ)が出てくることがあります。

 

 

【症状】
耳痛、不機嫌さ、発熱、難聴、耳漏(みみだれ)が主な症状です。鼓膜は赤くなり、化膿して膿がたまると濁った感じでもりあがってきます。

【急性中耳炎の原因となる病原体】
1.細菌
2.ウイルス
3.マイコプラズマ。

【急性中耳炎の原因になりやすい菌】
1.肺炎球菌
2.インフルエンザ菌
3.モラキセラ・カタラーリスです。

生後3ヶ月位には上咽頭に肺炎球菌、インフルエンザ菌、 モラキセラ・カタラーリスの細菌が住み着く様になります。
これらの菌が上咽頭で増殖し、耳管を通って中耳に感染します。

 

 

【治療】
安静にして、抗生物質や消炎鎮痛剤を服用します。膿がたまって鼓膜が膨隆していたり、耳痛が高度だったりしたときは、鼓膜切開して分泌物を吸引し、抗生物質の液をを点耳します。小児急性中耳炎に関してはガイドラインが作成があり、それを参考に治療が行われます。

【合併症】
内耳炎ごくまれに内耳炎を合併し、感音難聴(神経障害による難聴)、めまいを伴う事があります。

【難治性、遷延性中耳炎】
中耳炎をくり返す、長引いてなかなか治らないお子さんがいらっしゃいます。その原因としては次のに言われています。

【反復性中耳炎のリスクファクター】
1.生活・環境に関わる要因
・早期(お誕生日前からの)集団保育児
・就学前の兄姉(集団保育あり)がいる家庭
・耐性菌(薬が効きづらい菌)が原因になっている
・家族に室内で煙草を吸うかたがおられる
・狭い住宅

2.児の免疫に関わる要因
・低年齢(1歳以下)
・母乳栄養期間が短い
・低免疫グロブリン血症
・アレルギー体質
・細菌抗原に対する免疫応答が未熟

TEL 0952-24-8010 佐賀県佐賀市の嘉瀬町大字扇町2469ー26

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