咽頭結膜熱(プール熱)
【症状】
咽頭結膜熱(プール熱)は、アデノウイルスというウイルスの感染症で、プールなどで水を介してヒトからヒトへ流行するため、プール熱とも呼ばれています。
年中発生はしますが、やはり水遊びが増える夏場に流行します。咽頭炎(のどの痛み)、結膜炎(めやに、目の充血)、発熱(39℃前後の結構高い熱)が数日から1週間続くため、親としてはすごく不安になります。のどが痛いためあまり食べなくなりげっそりしてくるのでますます心配になります。
しっかり診断がついていれば、経過の予想が立ちますし、感染を広げない予防策が行えます。水遊びの後の高熱、目やにがあれば検査を受けましょう。
【潜伏期間】2~14日
【感染経路】接触感染、飛沫感染
【治療】
アデノウイルスに対する特効薬はありませんが、のどの痛みにはうがいや鎮痛薬を。また、目やにや結膜炎には抗生剤やステロイドの点眼薬を使います。のどに痛みがあるので、オレンジジュースなどのような刺激のあるものは避け、のどごしの良い食事(お豆腐や薄味のそうめん、プリン)などお子さんの好むものを食べさせてあげてください。熱が高くぐったりしているときは解熱剤を使用してください。熱が下がっている間は少し元気になって、のどの痛みも和らいで少し食べられるようになります。
【予防】
ワクチンによる予防策はありません。
主な症状(発熱、のどのはれ、眼の充血)が消えてから2日を経過するまで、登園登校は控えましょう。咽頭(のど)から2週間、便から30日間ウイルスが出ます。よだれの拭き取り、おむつ交換をした後には、しっかり流水で石鹸を使って手洗いを行なってください。また、目やにはティッシュなどの使い捨てのものでふき取ってすぐ捨てましょう。食器(コップやスプーンなど)を一緒に使わないでください。
【登校(園)基準】主要症状が消失して2日経過後