スギ花粉症の初期療法
【初期治療とは】
「初期療法」とは、花粉が飛び始める1~2週間前からお薬の服用を開始する治療のことです。花粉んお飛散開始前から体の中の薬効成分を高めておくことによって、花粉が体内に侵入した時に備えます。この準備によって、症状が出る時期を遅らせ、花粉最盛期の症状を和らげ、症状の終了を早めることができます。
毎年秋になると「花粉の飛散開始日」、「飛散量」の予測が各機関から発表されますのでご確認ください。
【使用するお薬について】
使用するお薬は特別なものではなく、例年の症状に合わせたアレルギー治療薬を使います。過去に使用した、効果が確認されているお薬を使用するのも効果的です。
お薬の種類によって「くしゃみ・鼻水」によく効く物、「鼻づまり」によく効く物などの特徴を考えて使用します。眠くなりやすい方や、「緑内障」、「前立腺肥大」等の持病のこと等を考慮してお薬を選びます。その他開始時期を考慮して、効果が出るまでのスピードもお薬によって特徴がありますのでご相談ください。
ステロイドの注射薬で治療される医療機関もあるようですが、副作用などの発生を考慮し、日本耳鼻咽喉科学会では推奨していません。当院でも実施しておりません。